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女子医学生の居場所(1)絶対出席、女子棟大奥会議

学生寮の奥のそのまた奥に、
七号棟と呼ばれる建物がある。

学生寮の中では女子寮と呼ばれ、当時、
「大奥」とも言われた女子学生専用の棟。

大奥までは、学生寮から続く、ガラス張りの
細い廊下が、第一関門だ。
(更にその奥には厳重な鍵のついた
重い扉があるけどね)

その廊下は遠くからでも誰が歩いているのか
よく分かり、特に夜間、電気がつくと、
そこを通る人は丸見えだ。

これが問題になり、当時、女子棟会議と
呼ばれる、物々しい名前の会議で、
話し合いがあった。

いやー、この会議はほんとに怖かった。
(何が怖いか、次のエッセイで分かるよ)
何てったって、絶対出席。
参加しない時は、何をしていたのかまで追求
されたんだ〜。こわっ。

会議の結果、すべての窓にカーテンが設置。

この長い廊下を男子学生が歩くのは、とても
勇気がいるだろうな。

その廊下で女子学生とすれ違おうものなら、
ジロジロ見られるからね。

 
posted by ゆうき at 13:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(2)女子医学生の人数

当時の女子学生の人数は、現在に比べると
ぐっと少ない。

私たちが新入生の頃は、1年生10人、
二年生5人、三年生11人、4年生9人、
5年生4人、6年生8人。
うーん、記憶力ばつぐん。

まあその程度の人数なら、7号棟と隣の
1号棟一部だけで収容可能だった。
(なぜ7号棟の横が1号棟なのかは不明)

でも今は一学年で3割を超えたみたい。

私たちの学年が卒業する頃に、ちょうど
女子学生の増加が顕著になってきたのだ。

posted by ゆうき at 13:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(3)女性はハンディがあるか?

臨床医を育てる義務のあるJ医大では、当時は
浪人生と女子学生は狭き門。

受験の時、男子学生と同じ点数なら、迷わず
男子学生を合格させるとある教員が言っていた。

結婚、出産などのハンディがあるから、お金を
かけて女性を医師に育てても、男性の医師程の
働きができないからだそうだ。

これは残念ながら、事実かな。

卒後、10年、20年という長い目で見てみると、
やっぱり、男性の医師の方が、体力も続く分、
女性の医師よりも働いているな、と思う。

何より、男性は家族を養っているという意識が
強い分、へこたれない。
結構、挫折に強いよ。

もちろん例外はあるけど、医師不足が社会問題に
なってきている今、女性の受験生にとっては、
これからしばらくは、狭き門になってくるような
そんな予感がする。

posted by ゆうき at 13:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(4)負けるな、女子医学生

入学してすぐ、県人会の新入生歓迎会があった。
その席で、医師になったばかりの7つ上の先輩から、
こんなことを言われた。

「君は福井県にとっては、初めての女子学生だけど、
正直、僕らは心配だ。君がこの大学について
これるか、医者にちゃんとなれるのか、
いろんなことに耐えられるのか、非常に不安だね」

今はそんな説教するやつはいないだろうな。

でも、当時は、女子学生に対して、結構、こんな
見方をされていた。

「女はこの大学では、余程の精神力がないと、
やっていけないぜ」
って、言葉を変えて、脅されたってわけ。

私が入学するのがよっぽど不安だったらしく、
女子学生が入る、ということが決まった日、
なーんと、県人会で話し合いまで行ったらしい。
(これホント)

posted by ゆうき at 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(5)打たれ強くあれ!

そこまで聞いて、さすがの私もちょっと不安に。

でも、その先輩の言ったことは、必ずしも
間違ってはいなかった。
J医大の医学部生活って、やっぱり、精神力が
ないと、ダメかもしれない。

まあ医学部はどこでもそうだけどね。

だって、医者って、人の命をあずかる職業だから、
生半可な気持ちではやっぱりダメだと思うんだ。

誠実で正直で、しかもタフで打たれ強くないとね。
それに朗らかなら最高。
更にウサギが好きなら言うことなし!

その先輩は、脅そうと思ったわけでも、
いじめようと思ったわけでもない。

自分が学生生活を送ってみて、ほんとに大変だと
身に沁みたみたいで、心から心配してくれたみたい。

もし、新入生に女子学生がいて、その彼女が
あまりにもか弱そうに見えたら、私も
ちょっと心配しちゃうな。

打たれ強くないとやっていけない。

そう、うちの耳たれウサギのりゅうちゃんのように、
毎日、毎日、朝から晩まで怒られ続けていても、
へっちゃらな顔をして、ひねりご機嫌ジャンプを
するくらいじゃないとね。

posted by ゆうき at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(6)女性医師の苦労

まあ、特に女性医師は、卒後数年が結構大変。
同じ女性同士だから、看護師にちょっと
いじめられることはある。

私はあまりいじめられないタイプだったけど、
かげで泣いていた同僚の女性医師もいた。

私は負けないわよ!
という感じでは、ヒステリックな感じになるし。
弱々しければ、他のスタッフからも患者さんからも
信頼されないし。

このあたり、難しい。
気配りができれば何とかなるけど。

私は最初選んだ科が外科だったから、結構大変。

女性で外科医って最近は珍しくないけど、
当時は少なくて、患者さんたちが戸惑っていた。

そういう意味での苦労はあった。

患者さんに信頼されるようになったな、と
思うまでに、やっぱり10年近くはかかる。

幸い私は、その先輩が心配したような状態には
ならないですんだけど、あまりにも負荷がかかり
過ぎると、自分は大丈夫と思っている人でも、
へこんじゃう時はあるだろうな。

学生時代も研修医時代も、修行は続くのだ。

posted by ゆうき at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所

女子医学生の居場所(7)

当時は女子学生も、今ほどの人数ではないから、
お風呂も満員にならずに入れた。

シャワーの数は増えたらしいけど、今の人数で
どうやって入るのか不思議。

特に、解剖学実習の時期、実習の終わった学生たちが
どかっとお風呂を占領する。

それを知っている上級生は、解剖の日といえば、
時間を上手にずらして入っていたものだ。

廊下を歩いているだけで、実習後、というのが
分かるくらいのにおいになるから、やっぱり、
すぐにお風呂に入れなかったり、混んでたりすると
困ってしまう。

さてさて、実は、このお風呂場という場所が
曲者だったのだ!
詳細は次のエッセイで。
posted by ゆうき at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 女子医学生の居場所
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