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初めての解剖学実習 その1(1)早く4年生になりたいっ

私たちの頃は、1年生の終わり頃に「骨学」と呼ばれる
授業と試問があって、2年生の初日から、解剖の授業と
引き続き、実習が行われた。

あの頃、解剖学実習が始まる時期が一番早かったのは、
J医大だったみたい。
東京女子医も同じ位早い時期に始まるらしいけどね。

通常の医学部では、最初の2年間は、ほとんど
医学とは関係のない分野を学ぶ。
医学部特有の本格的な授業や実習は、通常は、
3年生からだ。

でもJ医大は、早い時期から医学に触れさせる
カリキュラムだったのだ。
今はもっともっと早いよね。

2年次でほとんどの基礎医学を終了し、3年生からは
臨床講義が続き、3年の終わりに最初の関門、
たとえば循環器、呼吸器、神経、血液、一般外科、
耳鼻科、産婦人科、眼科、、、など、数えるのも恐ろしい
くらいの量の試験をこなし、それに「すべて」パスすれば、
後期課程と呼ばれている臨床実習が中心になる4年生に
進級できたのだ!

実習、試問、試験が続く2〜3年生が終われば、何となく
気楽な4年生。
4年生になると、午前中だけの臨床実習が始まった。
午後は、臨床講義。

初めての解剖学実習 その1(2)うっちゃんの部屋

解剖学実習は、まず何よりも、教科書を買うことから
始まるよ。
ほとんどの学生が、教科書の評判を聞いて、言う通りに
購入した。
(先輩から教科書をもらうこともたまにあるけど、
においが染み付くから、なかなかあげられないし、
もらいにくいんだ)

みんな同じ寮に住んでいたから、解剖の始まる頃の
1年生の終わりには、夜になると、先輩のドアを
ノックしたものだ。

同県の一つ上の先輩の存在は、新入生の頼りだった。

私も解剖学実習に向けての心構えや、どんな教科書が
いいか聞くために、一つ上の先輩の部屋を同県の
よこちゃんと一緒に訪れたよ。

緊張しながら、片手にメモを持って、ノックした。

「はい」
中から声がすると、一つ上の内村先輩が出てきた。
ちょっと私好みのイケメン。
(うっちゃんなんちゃんのうっちゃんに似ていた)

「先輩、今、いいですか?」
と、一応聞く。

「どうぞ」
と言われて初めて、中に入るのだ。
偉いっ。

初めての解剖学実習 その1(3)解剖学の教科書は何を買う?

その頃は、自分で新たな電球を交換しない限り、
薄暗い部屋が多かった。
うっちゃんの部屋も、モノがあまりない、裸電球の、
薄暗くて、閑散とした狭い部屋だった。
まあこれが、学生の一般的な部屋なのだよ。

しかし本棚には、まだ見たこともないような
医学関係の本が並んでいた。

「ほうぉ〜」
私は感嘆の声をあげた。
並んでいる本を見ただけでも、先輩ってすごいなあ、
偉いもんだな〜と感心したのだ。
(医者になったら、差がなくなるけどね)

一つ上の先輩の部屋でこんなんだから、その頃の
6年生の部屋なんて、「お医者さま」の部屋だ。

白衣が無造作に(これがいいんだよ)掛けてあったり、
聴診器がその辺に置かれていたり、針のない注射器が
机の上に置かれていたり(意味不明)、すごい時は
点滴があった。

二日酔いの時に、部屋で点滴をするためか?
近くの友人に頼んで針を刺してもらうのか??

まあそんなことはどうでもいいけど、うっちゃんから、
「スネル解剖学」とか、
「解剖学図譜」(ずふって読むのよ)とか、
いろいろメモに書き込んで、その中でもイチオシの
教科書に花丸をつけて、先輩の部屋を後にした。

内村先輩、どうもありがとう。
今でも相変わらず、格好いいよね。

初めての解剖学実習 その1(4)医学書、安くならないかな

医学書はとても高価。
数千円程度なら、安いと思ってしまう。
いい本は、1冊で何万の代物だ。
お金を持っていないと、医学書ってなかなか買えない。

親の仕送りがない学生は、家庭教師などのバイトで
稼いで、教科書を買うしかない。

今はイケメンも多くて(こればっか)、きれいな子が
多いから、あまり苦学生はいないかな?
でも当時は苦学生、とても多かったな。

医者の子供は同級生の中に、2人しかいなかった。
これは他の医学部に比べると、とても少ないよ。

解剖学の本を新しくそろえるだけで、きちんと
買おうと思うもんなら、10万近くかかるんだ。

もちろん先輩から譲り受けるとか、借りるとか、
いろんな方法はあるけど、さっきも言ったみたいに、
解剖の本はそれがなかなか難しいな。

もうちょっと安くなるといいのにね。
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