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恐怖の組織プレパラート試問 その3(1)タクマ先生のいたずら

私たちが組織学を学んでいた頃、今でも同級生の
間で話題になるエピソードがあった。

ある日、いつものように教授の講義が終わり、
さあ、実習室に行こうかと皆が重い腰を上げた
そのときだった。

「キミたち! 写真、撮らせてもらいましたよ。
あははははは!!」

教室のスピーカーから、すごいボリュームで、
なにやら教授の高笑いが聞こえてきたのだ。

教授の声は、教室のスピーカーから聞こえるのに、
教授の姿はない。
一体どこからの声なのだと、学生たちは、互いに
顔を見合わせた。

不可解な思いのまま、実習室に行く途中で、
何が起こったのかを皆が理解した。

恐怖の組織プレパラート試問 その3(2)サボる学生VS教授

カメラを片手に、高笑いしている教授を
発見したのだ。

講義には出ずに、こっそりと実習だけに出席する
学生を写真に撮っていた。

いつものごとく、講義不参加の10名以上の
学生たちが、北口のロビー(実習室の前)で、
缶ジュースやタバコを片手に、講義が終わるのを
今か今かと待っていたのだ。

講義を聞いたまじめな学生たちは、実習室に
行く前に、必ずその場所を通るので、そこで
待っていれば、タイミングよく合流できる。

しかし、その日、待ち受けていたのは、同級生
たちではなく、講義をサボる学生たちをしっかり
写真におさめようと企んだ教授だったのだ!

恐怖の組織プレパラート試問 その3(3)教室に実況中継

教授はその日、講義が終わると、実習室に向かう
学生たちよりも早く講義室を出、サボり学生
たちがたむろする北口ロビーにダッシュし、
(元気だな)、「キミたち、はい、チーズ!」
とか言って、写真にばっちりおさめたのだよ。

教授は、興奮していたためか、講義で使った
マイクのスイッチを切らずに、急いで
階段を駆け下りたようで、一部始終が
教室に実況中継されていたってわけ。

マイクに関しては、意図的に行われたのでは
なく、ただ単に、教授がスイッチを切るのを
忘れただけらしい。

「くそー、やられたっ」
サボり学生たちは、口々にそう叫んでいた。

そりゃ、悔しいだろうな。

恐怖の組織プレパラート試問 その3(4)教授のお人柄

教授のいいところは、その写真を使って、
サボり学生を呼び出してこらしめるとか、
そういうことを一切しなかったってことだな。

その写真は、教授が個人的に持っているだけで、
それを利用しようとは思わなかったらしい。
そんな人柄の先生なんだよね。

カメラを手に、満面の笑みを浮かべて、北口
ロビーに立っていた教授の顔が忘れられない。
福井出身で色が白いから、興奮して笑うと、
真っ赤になるのだ。

ケンタッキーのおじさんが、写真を片手に
満面の笑みを浮かべたところを想像してね。
まるっきり、あんな感じ。

こういうユーモアは好きだな。

恐怖の組織プレパラート試問 その3(5)自宅の庭でバーベキュー

教授の自宅の庭で、福井県人の学生たちを招いて、
バーベキューパーティーを開いてくれたことも
あったな。

分厚いステーキや、とうもろこし、まるごとの
じゃがいもなんか、外で焼いて食べるのは、
本当に楽しかった。

皆で焼き加減を相談しながら、浴びるほど
ビールを飲みながら(こればっか)、わいわいと
やっていたな。

教授は、自分の食べる時間を割いて、学生たちの
分まで焼いてくれていた。
忘れられない記憶だ。

半ズボンをはいていった私は、足を蚊に20箇所
以上も刺されて、翌日、熱を出した。

でも、奥様手作りのおいしいケーキも食べたし、
ゴハンにお漬物も用意されていた。
親元を離れた私たちにとって、教授は、
第二の親みたいな存在だったのだ。

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