Google
トップページに戻る

J医科大学、入学式前日(1)変わっているって、どういうこと?

入寮の日の夕刻、部屋の片づけが落ち着くと、
それぞれの両親たちはぼちぼち帰り始めた。

帰る場所は、滞在ホテルである。
何しろ明日が入学式本番。

入学式に比べると、入寮の手伝いなんて
おまけのようなものだ。

しかしそれでもご近所、つまり同級生たちの
両親への挨拶は欠かさなかった。

「わがままな娘ではございますが」
見合い相手か?
「変わりものなんで・・・」

母親は昔からこの言葉が口癖だったが、
やっぱりここでも言っていた。

どうも私は、変わった子供だったらしい。
(まるっきり自覚なし)

物心つく頃から、あんたは変わっていると
言われ続けた。
子供の私は、理解に苦しんだ。
どこがどう変わっているのか分からないのだ。

変わっていない人になるには、どうすれば
いいのか、真剣に悩んだこともある。
個性を抑え付ける努力をし続け、
無口になったこともある。

両親は、人より違う娘の行く末をずっと
案じていた。
その両親も、もうこの世にはいない。
時が経つのはあっという間だ。

posted by ゆうき at 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | J医科大学・入学式前日

J医科大学、入学式前日(2)初めて出会った運命共同体

さて、新入生の1割、10名が女子学生だった。
全員、同じラウンジだ。
(ラウンジに部屋はきっかり10個あったのだ)

入寮の日、親がいなくなれば、あとは子供たちの天下。
早速私たちは、その場にいた新入生に声をかけ、
ラウンジの中央に置いてあるテーブルの周りに集まり、
自己紹介の場になった。

だれが用意したのか、スナック菓子やソフトドリンクが
準備されていた。

あの日。
そう、あの入寮の日。

同級生たち10名が、初めて互いの人生に深く
関わることになった記念すべき日。
それから6年の間、寝起きを共にして、励ましあって、
全員、医師になった。

今でもあの日のことを思い出すと、胸が熱くなる。
(私だけだったりして)

posted by ゆうき at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | J医科大学・入学式前日

J医科大学、入学式前日(3)医学部は体育会系? 

大学1年生というのは、最初の頃は、現役か浪人かが
非常に大きな問題だった。

しかし実際問題にしていたのは浪人生のみで、現役は
そんなこと、気にも留めていない。

あの20歳前後の頃は、年が一つ違うのは大きかった。
同じ年でも、学年が一つ上だと敬語を使わなくては
ならなかったのだ。

上級生には、年下でも敬語を使わねば咎められた。

「内村くーん」
内村くんは、同じ県の一つ上の先輩。
彼は現役だから、私と同じ年。

同じ年だからと思って、私は平気で彼を、
「くん」づけで呼んでいた。
しかしこれが間違いのもとだった。

「おい、ちょっと来い」
いきなり同じ県の怖い顔をした4年生に呼びつけられた。

「先輩を『くん』づけで呼ぶなんて、礼儀がなさすぎる。
いくら同じ年でも相手は上級生なんだから、これからは
敬意を払え」

そう怒られ、私はびっくりした。

なんだ、この体育会系のノリは?
医学部っていうのは、こういう場所だったのか!

そう、こういう場所だったのだ。
このノリで、6年間が過ぎていったのだ。


posted by ゆうき at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | J医科大学・入学式前日

J医科大学、入学式前日(4)J医大は、現役に有利?

ちなみに私は一浪。
市ヶ谷のとある予備校に通っていたよ。

しかも誕生日が4月2日。
20歳の誕生日が、どうも入学式だったようだ。

J医大は他の医学部に比べると、どうも現役が多い。
あまり、年齢のいった新入生は見かけない。

なぜ、現役が多いのか、理由は分からない。

現役の方がいい成績で卒業し、国家試験合格率も
いいからだと当時、聞いていた。

今もやっぱり、現役が多いようだ。


posted by ゆうき at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | J医科大学・入学式前日

J医科大学、入学式前日(5)花粉アレルギー

母親とバトルが続いた入寮の日。
その日は初めて寮の自分の部屋で寝た。

もちろん、くまもウサギも横にいる。
(ほっとするよね、くまもウサギも)

どんなに掃除機をかけても、その部屋はまだ
埃っぽかった。

おまけに花粉も一番強い時期。
窓を開けたら、目の前が杉の大木。
風が吹く度に、白い花粉がずぁ〜〜と流れていた。
いや〜な光景だ。

花粉症の人間は、こんな場所に長くいたら
死んじゃうよ。

鼻をタオルで覆いながら、
目をこすりこすり一夜を過ごした。

(花粉症がひどかったのは、その年だけ。
きっと、花粉にまみれたせいで、脱感作が
起こったのだろう)

posted by ゆうき at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | J医科大学・入学式前日
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。